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好きな写真と写真家 松本 徳彦 「舞台撮影の師・・?!」


一番沢山撮っているのが「舞台撮影」かもしれません。

 そもそも一眼レフカメラを欲しいと思ったきっかけは、天才 故 ホンジュソンとの出会いです。酔った勢いで韓国の西海岸の松林で仮面劇の一節を演じてくれたのを見た時、この天才を撮ろうと思ったのでした。しかし、そのためにニコンF90Xをゲットした直後に、天才は夭逝しました。天才の故郷、南海島のお寺に行った時、故ホンジュソンは、写真の師、民俗写真家ファンホンマン先生と出会わせてくれて、韓国農村の大満月日の祭りの撮影を経て、韓国舞踊の撮影を開始しました。

天才 故 ホンジュソン

 私は、写真学科を出た訳でもなく、「舞台撮影」について何処かで習ったこともないのです。

 当時、会社の近くだったので、富士フォトサロン、ニコンサロンとかよく通いました。其処で、松本 徳彦氏(師)の「舞台写真」の個展を知りました。

 会場に行くと、お客さんもおらず、松本徳彦先生がお一人でいらっしゃいました。先生を独占して、質問責めにしました。具体的且つ実践的な質問をしまくりました。松本徳彦先生は、使用フィルムから感度、シャッター音の消音の仕方に至る迄、私の質問に全て丁寧に答えてくださいました。結構長い時間だったと思います。・・・この時、松本徳彦先生から教えていただいたことが、その後の私の舞台撮影の基本になりました。先生は、記憶されておられないでしょうが。

その後、韓国舞踊では写真家康欣和氏、能では写真家三上文規氏とかと撮影現場で一緒になり、交流する過程で、いろいろ勉強になりました。ソウルでも「舞台写真」のプロの写真家と現場で一緒になりましたが、妙にプライドが高く、上から目線で、多分、プロというか・・松本徳彦先生とはレベルが全く違う写真屋さんでした。写真にそつはないけど、面白くない、そんなただの記録写真でした。

 舞台撮影の記録写真だと、全身を写すのでしょうが、松本徳彦先生はアップでも撮られます。多分、舞い手の微妙な表情・視線から心の襞を撮ろうとすると必然なのでしょう。多分、商業的に舞台を撮影するカメラマンは全身を写すことに拘るのでしょう。多分、「舞台撮影」に対峙する松本徳彦先生の構えの違いなのでしょう。

 此の撮り方が、その後の宮大工撮影でも役立ちました。だから、松本徳彦先生から、舞台撮影のテクニックのみならず、先生の個展会場で見た「舞台写真」たちを通じて、一番大切なことを教えてもらったのだと思います。


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