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「あわぶっく市」に参加して・・分かる人には分かる


「本屋が少なく、本との出会いも限られているこの地域。今の世の中、ネットでピンポイント買いはできますが、それでは偶然の出会いがなかなかありません。たまたま見つけた本でその後の人生が変わってしまう、本はそんな力を秘めています。出会う場がなければ、作っちゃえ!ということで、野外ブック・マーケットを開催します。」(2017/9.18 von Herr Maeda)との友人の呼びかけに応えて(『先ず整理したいのです。だから、どれくらいブック・マーケットに持って行けるのか未知数なのですが、いずれにせよ、何回かの機会を生き抜いてきた拘りのある本たちですので、ブックオフとかで「処分」はしたくないです。本当に必要としてくれる方と出逢えたらとも思います。』返信)、「あわぶっく市」に参加させて頂きました(2018.3.17)。

初めての「古本屋さん(屋号『遊ぶこども』」でした。今回は、「農・食・住」というテーマで揃えました。

呼びかけを契機にして、本を整理し始めて、ネット販売に挑戦しました。https://sigel.thebase.in/

必ずしも、不要品を「整理」「処分」するというのではなく、呼び掛け人の趣旨にもあるように、「たまたま見つけた本でその後の人生が変わってしまう、本はそんな力を秘めています」と、私も思いますし(中島正、安藤昌益との出遭いは、そんな出遭いでした)、実際そんな本を独占し続けていても、私が亡くなった後残された人たちが困ると思いますしぃ・・。ですので、ネット販売サイト上には、売れなくても構わないという覚悟で、寧ろ、大事な本だからこそサイトにアップし、出遭うべき人に出遭ってもらう、という意図ですので、かなり強気の値段設定をしています。

本当に大事なもの・ことは「商品」にすべきでない/「商品」にしたくないという気持ちがあるので、今回、何冊か、敢えて「無料」という本もありました。

その一つ「苦海浄土」(石牟礼道子著)を「この本、読みたかったの!」という方に貰って頂きました。「何故無料なの?」「私自身熊本出身で、「水俣」と同時代に、有明海沿岸の町で育ったので、他人事ではないのです」と対話もできて、とても良かったです。

30年以上前に初めて購入した建築関係の「図解木造建築の技術」も、「図解されているから分かり易いね」「この本を現場で参考にしながら、小屋を何棟も建てたんですよ」等と対話をしながら手渡すことができました。

写真関係のHow to 本もそんなふうにして手渡すことができました。

料理関係の本を買って頂いた方に御礼を言ったら「こちらこそ、ありがとうございました」と言ってもらいました。

「珈琲の教科書」を買って頂いた方は、珈琲がお好きな方で、著者のところで抽出とテイスティングを学んだこと・ネルドリップが一番いい抽出方法であること、等を説明したら、とても感謝されました。

今回は、How to 本関係を中心に、と言うか、How to 本関係だからこそ、多少売れました。やはり、自分自身、いい本だと思っている本が売れました。態々ブック市に足を運ぶ方たちなので当然なのでしょうが、分かる人には分かるものなのですね。「本を売る」ということがどういうことなのか、ほんの少し分かりかけてきたのかもという感覚がありました。こんな貴重な機会を与えてくれた呼び掛け人の友人にこころから感謝したいと思います。

今後も、これを契機にして、本を整理しつつ、自分自身が先ず自分自身の蔵書と新たな出遭いができたらよいかもと思いますし、実際、すっかり忘れていた本で、とてもよい本と「再会」して、大事に読み直している本も見つかりました!

今、與謝野晶子「みだれ髪」の現代語訳の本「歌にきけな」を電子出版する寸前なのですが、実は、此は第一弾で、其れをベースにした第二弾が本命なのです。「写真集」も計画しています。

そんな事情もあって、今、「本」「電子出版」を通じて、「ネット社会」「AI時代」の「本」の立ち位置について考えています。その観点からも、今回の「本屋さん」はとても勉強になりました。ありがとうございました。


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