「以清浄心 供養三宝 発清浄心 供養三宝 願清浄心 供養三宝 」 創業セミナーに参加して思うこと・・徒然に
- 大塚巧
- 2017年12月9日
- 読了時間: 4分

Gallery & Cafe SIGEL から SIGEL 天羽工房に軌道修正しつつありますが、その過程で、商工会議所主催の創業セミナーに参加しましたp(^^)q 風邪を拗らせてしまい、慢性副鼻腔炎・慢性気管支炎状態で、最初日から最終日までずっと一月間迷惑をお掛けしてしまいました。
毎回4時間を超えるセミナーで、とても充実していました。とても勉強になりました。講師のみならず生徒さんたちの熱意にも圧倒され、刺激になりました。
その上で、最近、参加初日の初心と比較して、心境が変化しつつあるのを感じています。



1. 自分は「ビジネス」にまったく向いていない!
そのことをあらためて再確認する契機になっただけでもセミナー参加の意義がありました。
2. SIGEL 天羽工房は、そもそも果たして「ビジネス」なのか?
SIGEL 天羽工房は、藍(染織)・大麻繊維(染織)・写真(暗室)の3本柱を立ててます。
(1) 藍(染織)・・工芸ではなくアートとしての藍(染織)であり、「化学物質をまったく使わない」をモットーにしてますが、そのモットーを貫徹することが如何に大変なことか!ビジネスとしては先ず成立しないのではないか!

(2) 大麻繊維(染織)・・素材として「大麻繊維」に拘っているのですが、自然素材である大麻繊維から糸を作る=麻績みの作業は気が遠くなる程根気の要る作業であり、法律の壁もあり、此の素材そのものが入手困難である!・・のです。(1)同様に、此処でも工芸ではなくアートである点が大事です。


(3) 写真(暗室)・・デジタル時代に、暗室用品自体が消えつつあり、デジタル時代の「写真」とは何かが違う「写真」の価値がアナログ銀塩写真にはあるかと思うが、そのこと自体を探求していて今だ答えがでていない。そんな状況下で、「写真」「暗室」をビジネスには到底なしえないのではないだろうか。

セミナーでの創業計画書のトレーニングでも(1) 藍(染織)のみで課題に取り組んだ。かろうじて、(2)大麻繊維(染織) にも触れた程度である。(3) 写真(暗室)は、敢えて殆ど触れなかった。
収支のバランスがビジネスの基本だとしたら、(1)も、(2)も、(3)も、収支バランスは成立しない!
かと言って、単なる「趣味」としてやっているわけではないし、それ(「趣味」)ができるような豊富な経済的基盤があるわけでもないし、それぞれ販売を射程に少しずつ実行もしている。
他方、私には、「ホリスティック」という視点があり、一日の始まりは仏教の勤行からですし、当然其れはビジネスではないのです。私にとっての「ホリスティック」とは、「自分自身の日常生活を大事にして、肩書きとか過去(学歴とか職歴とか)を捨て去って、「素」の自分として、日常生活の場から、自分・隣人・社会・世界に起きた出来事を見ることです。できれば、出来る限り分析しないこと・視点を出来る限り「全体」に置くこと・直観すること・・です。」(フェースブックコメント)としました。それが、私にとっていちばん大切なことなのです。
自分にとっていちばん大切なのは、ビジネスではない!・・そのことに、そんな基本的なことに、やっと気づいたのです。
Gallery & Cafe も、ビジネスではないことをビジネスとしてやろうとしていたのです。「食」も素材に拘り、自然農・有機栽培に特定して仕入れているとコストが掛かりすぎで、その割に価格を抑えてました。それでも、カフェメニュー・ランチ・飲食でやっとなんとか、収入らしいことがほんの僅か実現できるようになった時、素材も調理も拘り故に客数も増えたのですが、SIGEL は「レストラン」と化していたのです!これがやりたかったことではないと気づいて、SIGEL天羽工房に軌道修正したのです。
「アートビジネス」という視点も有り得た、有り得るでしょう。しかし、それすらも、その道を進むと、自分の「ホリスティック」から逸脱して行かざるを得なくなってしまうでしょう。実際、SIGEL天羽工房として、各地のアートフェスティバルに参加したり、知人の伝で作家展のひとつとして参加してデパートに出品したり、知人の店舗で委託販売してもらったりもしていますが、制作コストと売上げのバランスはなかなかとれません。

3. SIGEL 天羽工房は、「ビジネス」志向ではなく、表現、作家活動である!
とは言うものの、最低限の生活は営まなければなりません。だから、必要最小限の「ミニマムビジネス」に強いて留めること! 今現在も、独和翻訳の仕事をしていますが、専業の翻訳者ではなく、SIGEL天羽工房の仕事があるので、SIGELのための時間が必要なので、翻訳仕事は強いて最小限に抑制しています(「ミニマムトランスレータ」)。SIGEL天羽工房としての収入を、もう少しは増やしていきたいとは思います。独和翻訳自体も、SIGEL天羽工房として、自分が翻訳したいオリジナル作品を翻訳していくこと・自分の表現を志向したいと思います。朝鮮語会話という「特技」も、SIGEL天羽工房の利点としたいところです。

4. 藍(染織)・大麻繊維(染織)・写真(暗室)の3本柱を貫徹する「ホリスティック」
ビジネスとして見たら、これら異質な3本柱は許容されないのかもしれません。しかし、表現、作家活動として3本柱を立てるために、核心となる筋が必要です。それが、「ホリスティック」なのだろうと思います。その筋となる「ホリスティック」思想のロジックを鮮明化していきます。此のロジックは、必ずしも文章化のみとは限らず、イメージ表現あるいは「生き方」そのもの「存在」そのもの、かもしれません。

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